拝啓 

ふぁー彼  さま

秋も深まり紅葉と落ち葉に見守られていることと存じます。

まずもってあなた様のお加減はいかがかとお尋ねすべきところではございますが、この度は自らについてお話しなければいけないと思い、深慮熟考の末にそのことからお伝えすることにいたしました。

どうか長くなりますが最後まで読んでいただければ幸いです。

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今日あなた様に筆をとりましたのは他でもない先日のことでございます。

私たちは先日家の大家さんたちに誘われ、それはそれは楽しいお酒を一緒に庭でいただきましたね。

お母さんの手作り料理とお父さんの手作りワイン、そしてお兄さんの作った炭火豚肉、焚き火や長机を囲んでお父さんの友人の方々とワインを一気に飲み干すあなた様をわたしは男らしいと見上げる気持ちでおりました。

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私も幾杯かのお酒を一緒にいただき、料理が乗ったお皿を片手にお母さんやお兄さんたちと焚き火を囲みましたね。

焚き火の前でも美味しい料理に誘われ、私はあなた様からあずかりました忠告を軽く受け流してお酒を飲み続けました。

次々と友人の方々が帰路につき、ついに私たちと大家さんたちだけで焚き火を囲むころ、私はおそらく完全に酔っていました。

体の水分の半分以上がお酒と化していたのかもしれません。

それはそれは楽しい時間でしたので、すぐには自分が酔っている、また自分は今冷静で正常な判断ができないということに気づけないでおりました。

むしろお酒を飲んで気が大きくなり、私は未だ未だ大丈夫という過信さえしていたように思います。

その結果、記憶にはありませんがあなた様からの知らせによりますと私は普段思ってもないようなことを口走っていたようですね。

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なぜそのようなことを言ってしまったのか全く記憶にありません。しかし泣きながら何かを言った記憶がかすかにあります。

あの記憶が夢なのか現実なのかわかりませんが、あなた様の言うからには現実であったのだと、むしろ夢であってくれたならよかったのにと思わずにはいられません。

そのあとの記憶は恥ずかしながら厠※で戻したことしかありませんので、どうしてこうなったのかと先日の無くなった記憶を手繰りよせるようにあなた様に詳しく尋ねたのであります。
(※厠・・・トイレ)


あなた様が言うからには、焚き火を囲んでしばらくしたころに私が厠に行ったとおもったら戻ってこないので心を配って見にきてくれたそうですね。

そこで厠の惨害を見たところ、私が戻したものが便座の覆い布や下袴にかかっているだけでなく、丸々ちり紙ごと便器内に落とし、厠のほうきやちりとりをなぎ倒しながら便座に寄りかかって寝ていたということでしたね。

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そして下袴をあなた様が寝間着に着替えさせてくれたと。

私を寝台に連れて行くも、全く記憶にないこと誠にかたじけないですが、寝台横に戻したり部屋の西洋式暖房機にも戻したりしたので、あなた様が綺麗に拭いてくれたそうですね。

もうなんとお礼を申したらいいかわかりません。

そのあと覚えているのは何度も腹の底と喉がねじれ、頭が割れそうな痛みと船酔いに似た感覚に耐えながら朝になっても厠で戻してしまったことだけですが、ようやく意識がはっきりするころには気分の悪さは追述するまでもなく、手にも火傷を負い、擦り傷を負い、膝とももに青い打撲痕があったのでした。

あなた様が言うからには、手の傷は昨日わたしがよろけて焚き火に頭から突っ込んだときにできたもので、膝とももの打撲痕はいろいろなところで転んだりぶつけたときにできたものだろうとのことでしたね。

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あなた様によると焚き火に頭から突っ込んだのにも関わらず私はへらへらと笑っていたとのことでしたが、このように大したことにならなかったことには、すぐにあなた様が起き上がらせてくれたおかげであると、本当に心から感謝いたしております。


そうして目が覚めて早々「携帯電話がない」と言う私のためにあなた様が懸命になってくださったこと、本当にうれしく、そして身の縮む思いでいっぱいです。

私は寝台の上にも下にも、着てる袴の懐にもどこにも見当たらないので、あわや厠で戻したときに間違って便器に落としてそのまま流してしまったのではないかとおもい、その旨を伝えました。

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そうしましたらあなた様がゴムの手袋をつけて便器の奥まで手を入れて探そうとしてくれたこと、本当に涙が流れる思いでした。

結局家の隅から隅まで探してくれたのにも関わらず庭で発見された私の携帯電話ですが、それもあなた様が懸命に探してくれたからこそ見つかったのだと、おかげをもちましてわたしの体も機械も無事であるのだと、まさに威儀を正す気持ちであります。


また私が戻しては寝て、戻しては寝て、その際に何度も水を求めて炊事場に這うように来るので空になった湯飲みに何度も水を汲んでおいてくれたそうですね。

私がようやく起き上がれるようになってからも経口補水液なるものを作り、出汁で野菜を煮込んだ汁ものと柔らかいごはんを作ってくれたおかげでそれらが心にも沁み入る特効薬となったことは間違いございません。

あなた様の献身であたたかな支えがなければ、私は今ごろ倒れたままであったかもしれません。

あなた様の心配そうな顔を今までも幾度となく見てきたのにも関わらず、また同じことを繰り返してしまう自らについては誠に申し開きのしようがありませんが、あなた様のおかげで今こうして筆を再びとることができたのだと、心から感謝いたしております。


あなた様が最後に私にくれた優しさは「お酒を飲むのもこうして七転八倒するのも初めてじゃないんだから、高校生みたいな飲み方はもうやめなさい」という至極真っ当な言葉でしたね。

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その言葉を聞いて、私は自らの恥と悔いる気持ちを軽くするために携帯電話で「お酒飲むと調子に乗ってしまう」「お酒  失敗談」と検索して世の失敗談を自らの慰みにしようとしていたことに深く恥じ入る気持ちでした。

しかしながらあなた様は続けて「良くなってよかったよ。こういうときはお互い様だよ」などという女泣かせ、否私泣かせの言葉をくださり、また私が朝から戻して気を失うように寝ていたころに

「ふぁーこさん、大丈夫だからね。たくさん楽しませてくれてありがとね。ゆっくり体調整えてね。」などという情け深き言葉を携帯の電子言伝で送ってくださっていたことにつきましても顔が上げられない次第でございます。


ますます寒が深まりゆく秋の候ではございますが、以後はあなた様の心配そうな顔を見ることや焚き火に頭から突っ込むような飲み方はしないよう、自らに強く戒める所存であるとともに、

あなた様の満身の介抱とたゆみない慈悲の心にいつも救われ、そのおかげをもちまして私は気張ることができるのだと改めて感謝の念を込めてお礼をお伝えいたしたいと思います。

昨日のみならず毎日の積み重ねによりましてあなた様には未だ未だいつぞやの感謝も申し上げたいところではございますが、まずもって昨日のくだりにつきましてより一層の感謝を心から申し上げます。
どうも有難うございました。

霜月の澄んだ空とともに寒風となってゆきますが、以後も変わらぬあなた様のご健康とますますのご多幸を心よりお祈りいたしております。

敬具

ふぁーこ

〇〇〇〇〇〇〇〇〇

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このような残念な結果になりましたことについてTwitterでみなさまにエールをお願いいたしました結果、みなさまからの優しい対応に涙がちょちょぎれたのであります。
この度はほんとうにあたたかいご支援を賜りましてありがとうございました!!

みなさんのやさしい心のおかげをもちまして回復がグンと早まったことに深く御礼申し上げます。

今後ともどうぞ引き続き変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします・・・!!

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それではきょうも、これ以上飲むとヤバいよという自分用アルコールリミッターができたようないい夢をみましょう~!

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